こんにちは。
また昔話を再開します。
2001年12月12日、初めてのタイ旅でホテルに到着した早々、トゥクトゥクに連れ回されて夕食も食べられずに落ち込みました。
旅に出たきっかけとか 4:トゥクトゥクに連れ回されて落ち込む話
というこの記事↑の続きで、翌日の朝になりました。
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2001年12月13日
【旅日記の内容】
9:30起床、まずトイレ。空港から出て初トイレ。
そういや機内食の後、何も食べていない。
日本で太ってきてよかった。
目が覚めたらタイでした。
昨日飛行機に乗ってきたのだから当然なのですが、「夢じゃなくて現実なんだ」と再認識したわけです。悪い意味で。
食事はともかくトイレも行ってなかったなんて、自律神経か何かも狂っていたのかもしれません。
(おねしょはしてないですよ)
【旅日記の内容】
ハッキリ言って安宿に泊まる自信はない。
しかしカオサンへは行きたい。日本人に会いたい。
迷言ですね、ホントにこれ私が書いたんですかね?
「安宿に泊まる自信はない」って、、、
今は安宿どころか野宿までしちゃってますが。
【旅日記の内容】
今日は王宮周辺に出かけてみようと思う。
まずセブンイレブンで朝食を。
気を取り直して観光に出かけることにしました。
きっと素晴らしい寺院とかを見たら、気持ちも明るくなるはずです。
セブンイレブンでポッキーと水を買って朝食にしました。
ホテルに朝食ビュッフェもあったのですが、なんか不安というか気が進まないというかで、食べることができませんでした。
とにかく衛生面が心配だったのだと思います。
もちろん屋台なんて絶対に無理です。
ちゃんと包装されたお菓子だったら、なんとか食べられる気がしました。
……いくら初海外、初東南アジアとはいえ、これは気にしすぎというかメンタル弱すぎですね、、、
初めての観光(ワット・プラケオ)
寺院の方へ歩いて行きました。
途中で何回も呼び止められて、妙な勧誘をされました。
「ワットプラケオは休みだから、別のオススメスポットを案内するよ」
って感じの内容です。
これは典型的な詐欺の手口で、最終的に宝石店とかに行って高額商品を買わされる流れになっています。
地球の歩き方でトラブル事例を予習しておいたので、引っかからずに済みました。
ちゃんと断って回避できたので、少しだけ自信が付きました。
徒歩とタクシーで、無事にワットプラケオに到着しました。
金色の建物、鮮やかな装飾、見慣れない神様の像など、初めての異国文化にとても興奮しました。
もちろんこれは、いい意味で大きな刺激となりました。
「世界には素晴らしい場所がたくさんあるはずだ!もっと色々と見てみたい!」
と思いました。
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詐欺師との出会い
そんな感じで楽しく見学を終え、王宮広場で一休みしていると、小奇麗な男性が英語で声をかけてきました。
結論を先に書いてしまうと、この人は詐欺師でした。
手口を予習して警戒していたつもりだったのですが、相手のほうが一枚上手だったわけです。
左の妙ちくりんな格好の人が、13年前の私です。
ちなみに東京靴流通センターで買ったダンロップのハイテクスニーカーを履いています。
騙されているとも気づかずに、仲良く記念写真まで撮っちゃいました。
だってね、昨晩の辛い出来事を親身になって聞いてくれてね、一緒に悲しんだり怒ってくれたりしたんですよ。
「それは大変だったね、同じタイ人としてとても悲しく思うよ、ごめんね」って。
そしてアドバイスまでしてくれるわけです。
「トゥクトゥクはナンバーの色を確認した方がいいぞ。 白なら政府公認だから信頼できるけど、黄色は不認可だから危ないぞ」
とか、他にも重要なポイントをいくつも教えてくれました。
(これ自体が真実かどうかも不明ですが)
私はすっかり信用しきってしまいました。
「昨晩は辛かったけど、悪い人ばかりじゃないんだ。タイにも親切で信頼できる人はいるんだ」
と強く感激しました。
で、
この人が、
信頼できるトゥクトゥク(三輪タクシー)
を呼び止めてくれて、
それで観光をすることにしたんですよ。
しかも丁寧に、運転手さんに事細かく何かを伝えてくれています。
別れ際に何度も何度も握手をして、感謝の気持ちを伝えました。
知らないお寺に連れて行かれた
まずはワット・インドラヴィハーンに向かいました。
この写真にあるように、40メートルもある巨大な仏像で有名な寺院です。
10分くらいでとある寺院に到着しました、、、が、、、なんか変なんですよね。
トゥクトゥクのおっちゃんに質問しました。
「ここは本当にワット・インドラヴィハーンですか?」
「そうだよそうだよ!大きな仏像がいるだろ?」
……でも仏像はどう見ても5メートルくらいしか無いんですよね。
ここで騙されていた事に気付きました。
(別のお寺に連れて行かれてました)
そういえば「今日は服の工場で激安セールをやっている」なんて話題も出てましたし、トゥクトゥクの登場タイミングも完璧すぎでしたし、みんな仕込まれた事だったわけです。
「最初の男性」と「トゥクトゥク運転手」と「お店の人」とかの連携プレーで、変な場所を連れ回したあとに、宝石店とかスーツ屋さんに行くのでしょう。
私は逃げるように立ち去りました。
それほど危険なシチュエーションではありませんが、その場に居られませんでした。
立て続けに騙されてたことがショックで、タイ人が怖くなりました。
でも最低限の冷静さはあったので、トゥクトゥク代と入場料はちゃんと支払いました。
バンコクをさまよう
【旅日記の内容】
もういっぱいいっぱいだ。
ここがどこかもわからない。
逃げ出したはいいものの、完全に迷子です。
寂しくて死んじゃいそうなくらい心細いです。
「そうだ!カオサン通りに行けば誰かに助けてもらえるかもしれない」
そう思いました。
カオサン通りは世界中の旅人が集まる場所で、バックパッカーの聖地とも言われています。
そこなら日本人に助けてもらえるかもしれません。
1台目と2台目はボッタクリ系でしたが、3台目で普通のタクシーに乗る事ができました。
最後の希望、カオサン通りに向かいます。
あとがき
今回はここまでです。
「何も被害に合っていない」という点では無事なのですが、「途中まで気付かなかった」事とか、「みんなが騙してくる」事がショックでした。
恐怖すら感じました。
もうちょっと進みたかったのですが、辛い気持ちの表現に盛り上がってしまいました。
(でも次回はまた辛い話かも、、、?)
近いうちに覚醒すると思います。
ではまた