少し時間をさかのぼって、旅の記事を再開します。
8/16に、イスタンブールから上海に移動しました。
その夜、バーに入ったらとんでもない金額を請求されました。
という話の詳細を書きます。
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上海の南京東路
南京東路。
上海の中心部にある、とても賑やかな繁華街の通りです。
夜でも明るいし人通りは多いし、そこそこ安心な感じです。
大通り沿いにバーを発見。
客引きが声をかけてきました。
「ここは安くてグレートなお店ですよ!どうぞ寄ってってください!」
「南京東路のお店はトラブル多いらしいけど、このお店は大丈夫ですか?」
「ダイジョブダイジョブ、ささ、どうぞどうぞ!」
「私は500元しか持っていないから、高額請求してきても支払えませんよ」
「ダイジョブダイジョブ、安いです安いです、どうぞどうぞ!」
ちょっと怪しい感じもしましたが、大通り沿いのお店だし、
そこそこ賑わってるし、美女も居るし、入店する事にしました。
とあるバーに入店
カウンターに座ろうとしたのですが、何故かカラオケルームに案内されました。
カウンターを掃除するので、ここで5分くらい待ってくださいとの事。
とりあえずビールを注文。
中ビン一本で50元(≒650円)もします。
かなり強気な価格設定ですね、、、
でも今日は豪遊するつもりだったから、これくらいは許容範囲でございます。
現金で50元を支払い、ちびちびと飲み始めました。
少ししたら、店員だか客だかわかりませんが、そこそこの美女が2人、
一緒に飲みましょう的な感じで入室してきました。
どうぞどうぞ。ウェルカムでございます。
ただし睡眠薬を飲まされたり、置き引きに合わないように、全力で注意します。
「オニーサンカッコイイネ、カクテルオゴッテクダサイ!」
ちやほやされるのは嬉しいですが、ここはキッパリと拒否。
しつこくお願いされても、色仕掛けでこられても、とにかく拒否。
ここで承諾しちゃうと、後で高額請求されるかもしれませんし。
そんなやり取りを3分くらいしたあと、2人は諦めて部屋を出て行きました。
さて、そろそろカウンターの清掃も終わった頃でしょう。
私もカラオケルームを出ようと思って立ちあがりました。
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ここから修羅場です
いきなり男性店員2人が、凄い剣幕でカラオケルームに入ってきました。
「アンタ、ここで何してたんだ!?」
チェ・ホンマンのような大男が、割と上手な日本語で怒鳴りつけてきました。
私も178cm80kgと、日本人にしては体格が良い部類です。
でも2メートルくらいありそうな怒れる巨人には、圧倒されてしまいます。
「え???何もしていませんが何か???」
「嘘をつくな!女の子とエッチな事をしていただろう!」
う~ん、、、
本当に何もしていないんだけどなぁ、、、
カクテルをねだられるときに、腕を組んでくっついてこられたけど、
まさかそれが『エッチな事』に該当するのかな??
「それに、アンタずいぶんと飲んだね。カラのグラスがたくさんあるじゃないか!」
部屋のすみっこに、何も入っていないグラスがいくつかありました。
でも、もちろん自分とは無関係です。最初から置いてあったものですし。
色々とムチャクチャですが、一応事実作りはするんですね。
「たくさん飲んで遊んだんだから、ちゃんとお金を払いなさい!」
といって請求書を見せてきました。
ひとつも納得できません。
「ここはぼったくりバーだから大金を払え!」と同義だと思います。
全く身に覚えが無いし、理屈もおかしいですが、ここがぼったくりバーだということは理解しました。
そして、私がそれに引っかかってしまったということも。
(いち、きゅう、ぜろ、ぜろ、ぜろ、、、、え???、、、、19000元!?)
請求された金額は、驚きの19000元(≒247,000円)でした。
オイオイオイ、いくらなんでもやりすぎでしょう。
南京東路のカフェとかバーでは、ぼったくり事件が頻発しているそうです。
でもその被害額は、せいぜい数万円という噂です。
この金額は強気すぎるでしょう、、、そもそも請求される理由が無いし。
「私は何もしていないし、それも飲んでいません。だから支払いません。帰ります」
こんな状況でも、落ち着いて毅然とした態度が取れました。自分グッジョブ!
もちろんビビってます。心臓はドクンドクンです。音が聞こえるくらいです。
でも弱気なところを見せてはいけません。
慌てず怯えず落ち着いて、カラオケルームのドアノブに手をかけました。
あれ?
手を振り払われたよ。
通せんぼされてるよ。
「そこに座れ!」って怒鳴られてるよ。
これはまさか監禁されているのでは?
かなりピンチなのでは?
理屈は通じない感じですが、とりあえずあれこれやってみました。
私の行動その1
私:「500元くらいなら、素直に払うよ。でも19000元は払わないよ。警察呼ぶよ」
店:「警察呼べば?エッチな事してたんだから、アンタが逮捕されるだけだよ」
私が逮捕されることは無いでしょうが、ここは地下だから電波入らないし、
そもそも携帯電話持っていないしなので、警察は呼べませんでした。
私の行動その2
私:「そんな大金は持ち歩いていない。ホテルの部屋に財布があるので、一緒に行きましょう」
店:「駄目だ。今ここで支払わないと帰さないよ」
隙をみて逃げ出すつもりでしたが、それも失敗。
私の行動その3
私:「女の子可愛かったね!お店の雰囲気もいいし、19000元くらいしても当然だよね。
さっきはゴネてごめんね。クレジットカードで支払うよ!」
店:「最初から素直に払えばいいんだよ」
もうね、諦めました。
この状態で、支払わないで帰るのは無理です。
なので、『不当な請求を回避する』から、『無事にホテルに帰る』に、
第一目標を切り替えました。
バカのふりをしてみたり、やたらと友好的になってみたり。
とにかく無事に帰れるよう、全力を尽くしました。
お金は取り返せるかもしれませんが、怪我をしては取り返しがつきませんから。
最悪の事態も想定しなくてはいけませんし。。
支払いが終わっても、なかなかカラオケルームから出してもらえず、大変でした。
結果
・クレジットカードで、19000元(≒247,000円)を支払った
・8月のVIPに認定されて大喜びした(警戒心を解くための演技)
・また明日、目当ての女の子に会いに来るという約束をした(警戒心を解くための演技)
そんな感じで、無事に店を出ることができました。
そして走ってホテルに帰着。
ホっとした気持ち 80%
旅でトラブルに遭遇してしまい悔くて申し訳ない気持ち 5%
ブログのネタができたぞと楽しむ気持ち 5%
甘く見るなよ絶対に取り返してやるからなという気持ち 10%
そして明日のリベンジを誓いながら寝ました。
おやすみなさい。
追記(2011年10月1日)
ご閲覧ありがとうございます。
アクセス数がえらいことになっててビビりました。
たくさんコメントも頂きましたので、後日じっくりと読ませて頂きます。
なお関連記事である、
その2:上海ぼったくりバー対応
その3:上海ぼったくりバー解決
↑も、よろしければご覧ください。
ぼったくりの被害にあったあとの対応と、結末についての記事です。
今回の件は、私の警戒心や慎重さが足りなかった事が、大きな原因のひとつだと思います。
皆様にアドバイスして頂いた通り、今後は気を引き締めて行動しようと思います。