7/23に、ヒヴァ観光を終えたあとの話です。
ヒヴァからウルゲンチ駅まで、タクシーで10000スム(≒300円)。
これを旅仲間のYさんと折半しました。
15:45発のタシケント行きの電車に乗ります。
3等席の料金が33000スム(≒1100円)。
チケットは朝のうちに、ヒヴァで購入しました。
例によって駅構内と電車は、撮影不可です。
おやつを買ってから、20号車に乗車。
駅員に誘導してもらい、特に迷わずに乗り込めました。
無事に乗り込んだまでは良かったのですが、
自分の席に他の人が座っていました。
「そこは私の席なので、そこに座らせてもらえますか?」
という意思表示をしたのですが、
「がはははは、気にするなって!そっちの席に座っときんしゃい!!」
みたいな反応が返ってきました。
英語が通じないので、あくまでも想像ですが。
そもそも、座席じゃなくて寝台の車両なんですよね。
切符を買う時に、
「寝台車は売り切れだよ、3等席しかないよ」
って言われたのに。
う~ん、謎は深まります。
砂漠ゾーンに突入。
いやー、電車で良かった。ホントに良かった。
ここをバスとか乗り合いタクシーで越えるのは、もうこりごりです。
隣の席のおばちゃんが、何故か昔の写真を見せてくれました。
遊び相手が欲しいらしく、何回も接近してきました。
乗客や車掌さんの行動を見て、やっと状況が理解できました。
・切符に席の番号が書いてあるが、実際は自由席
・寝台を利用してはいけない
地元民でも誤解している人がいるようで、しばしばプチ修羅場が発生していました。
スニッカーズ 2800スム(≒84円)
水 1000スム(≒30円)
ひもじそうな私を哀れんで、パンを分けてくれました。
ありがとう。ありがとう。
きみは中国人?韓国人?
日本人です。
そうかそうか。ところでブルース・リーは日本人か?
中国人です。
このやりとりは、今までも何回も経験しました。
香港のカンフースターを、日本人だと思っている人が多いようです。
(日中韓がごちゃまぜになっているだけかもしれませんが)
じゃあ、ジャッキー・チェンは日本人か?
中国人です。
それなら、ジェット・リーは?
中国人です。
じゃあボロ・ヤンはどうなんだ!?
ボ……
……ボロ・ヤンだと!?
右の人です。
燃えよドラゴンに出てくる強敵です。
ボロ・ヤンって、ムキムキで、「カーッ!」っていうボロ・ヤンのことですか?
(と言いながら、凄い筋肉をジェスチャーで表現)
そうそう、そのボロ・ヤン。彼は日本人?
彼も中国人ですよ。
いや、まさかね、
旅の最中に、ボロ・ヤンについて質問されるなんて、想像しませんでしたよ。
っていうか、普通の人はボロ・ヤンとか言われても解らないっしょ。
私はブルース・リーが大好きだから知ってますけどね。
ボロ・ヤン大好きですけどね。
クローン人間ブルース・リー怒りのスリードラゴンのビデオも持ってるくらいですけどね。
個人的には大爆笑なエピソードでした。はい。
そういえば、Gメン'75にも出演しているから、けっこう有名かもしれませんね。
でも私はもうちょっと世代が下でございます。
日も落ちてきましたが、淡々と電車は進みます。
ちなみにクーラーは効いておりません。
たまに売り子が来ます。
食品だけでなく、オモチャを売る人も居ました。
「寝台で寝てもいいよ」という車掌さんと、
「寝台で寝るな!座れ!」という警官が、
交互にやってきました。
出発から6時間くらい経つと、皆飽きてくるようです。
飽きてきたので、おっちゃんも積極的に話しかけてきます。
そして近所の乗客が、そのやり取りを注目しています。
英語は全然通じません。
言葉は通じないけど、何かを一生懸命伝えようとしています。
いやー、これはサッパリわからんなぁ。
あと、首が長すぎるなぁ。
でもまぁ、楽しく過ごしました。
22時頃、気が付けば乗客はずいぶん減っていました。
警官も乗ってこないし、寝台で寝ても良さそうです。
といってもこの狭さ。
とても快適とはいえません。寝返りうったら落ちそうです。
クツを枕にして寝ました。
それでも、バスに比べたら天国に思えるくらい快適なんだろうなぁ。。
と、夜行列車に乗れた幸せに感謝しながら寝ました。
おやすみなさい。