ふと思い出したインドネシアの話の続きです。
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2007年1月4日 木曜日 スラバヤ(インドネシア)
0時30分ごろ、宿を出発です。
3時ごろ、山のふもとに到着。
登場人物のおさらい。
私:日本人 男 会社員
サミュエル:スウェーデン人 男 大学生
ローラ:アメリカ人 女 大学生
ローラは、
「ちょっと様子を見てくる。」
と、どこかへ行ってしまいました。
私とサミュエルは作戦検討。
「徒歩だと、けっこう大変っぽいね。」とか、
「ジープで登れるらしいよ。」とか、
「日の出を見たいし、ジープで行こうか。」とか。
2人とも、登山を楽しむというよりは、ご来光を見たい感じ。
ローラ帰着。
「準備OK?ジープ?たぶんそれは詐欺ね。歩いて行きましょう!」
多数決という発想も出ずに、歩いて行くことに決定。
あれ?なんか人が増えてませんか?
「さっき仲間になったの。みんなで一緒に行きましょう!」
というわけで、インドネシア人6人を加えた、
総勢9名で登山開始です。
ポカーンとする私とサミュエル。
でも人数が多い方が楽しいし安全ですしね。。。
後ろ向きに小走りしながら自己紹介とか、
海外ドラマみたいな展開が続きます。
突風。メチャクチャ寒い。
私は 非常用保温アルミシート を持っていたので、
それでコートを作ってあげました。
でも道は平坦で歩きやすいです。
夜中のハイキングも悪くないものです。
突風で木が折れていました。
暗くて解りませんが、たぶん崖です。
平坦なのは最初だけだった模様。
これじゃジープは無理でしょ。
ローラが正解でした。
4時30分ごろ。
道が解らなくなったり、疲れたりで、大変になってきました。
「俺はこっちだと思う。」
「いや、あっちの道が正解だろう。」
「疲れた。もう歩けない。」
「もういい!俺は一人であっちに進む!」
おー、なんだなんだこの展開は。
ケンカにはなっていませんが、確実に揉めています。
座り込んでいるインドネシア人に、手を差し伸べるローラ。
「たぶんもう少しで頂上だから、あとちょっと頑張りましょう!」
「もう俺は歩けない。俺を置いて、みんな先に行ってくれ。」
「そんな事できない!みんな一緒じゃなきゃ、意味が無いの!」
「他のみんなも待って!あと少し、一緒に頑張りましょう!」
というわけで再団結。皆で頂上を目指す事になりました。
ちなみに上記会話は、脚色していません。
ローラは本当に、素で、そんな事を言っていました。
ローラは熱い人だったようです。松岡修造と同じくらい。
例によって、私とサミュエルは苦笑い。
5時ごろ。
空が明るくなってきました。
でも本当に、頂上まであと少しです。
・・・舗装道路!?
やっぱりジープで来られたようです。
ローラ不正解。
6時ごろ、プナンジャカン山の山頂に到着。
全員揃いませんでしたが、とても記念になる一枚。
日の出は見られませんでしたが、
映画みたいで、やたらと楽しい登山でした。
崖というか段差というか、とってもグレイトです。
ちなみに中央の集落から、歩いてきました。
たぶん奥から、スメル山、ブロモ山、バトッ山、です。
聖なる山。日本の富士山に相当するのだと思います。
いやー、満足満足。
だいぶ疲れたけど、登山して良かった。
とても良い思い出になりました。
観光や休憩もひと段落した頃、ローラが言いました。
「休憩が済んだら、ブロモ山まで歩いて行きましょう!」
つづく