2/6に、プノンペンのキリングフィールドを見学した続きです。
待っていてくれた運転手さんと無事に合流。
本当は宿に帰るはずでしたが、予定を変更してトゥールスレン博物館に行ってもらう事にしました。
スポンサーリンク
次の場所へ
今はこんな細い道まで舗装されているのですね。
色々な意味で安心します。
ついに来てしまいました、、、、
ドライバーさんには帰ってもらって、
私はここからは歩いて帰る事にしました。
トゥール・スレン博物館
というわけで、トゥール・スレン博物館です。
(トゥール・スレン刑務所博物館)
入場料は3ドル(≒360円)でした。
私は2002年以来、2度目の見学となります。
ここはポルポト政権下での刑務所です。
現在はそれを博物館として公開しています。
この先、かなり残酷な表現が複数回ありますので、苦手な人はご注意ください。
まずはA棟から見学します。
『笑うな』か『大声を出すな』か分かりませんが、
どちらにしてもそんな気分になる場所ではありません。
ここは尋問室。
左の壁に、残酷な尋問の様子が写真で展示してあります。
そしてその写真の現物が、目の前にあるベッドや器具というわけです。
1975~1979年に稼働した刑務所です。
2002年には、
「こんな悲惨なことが25年前に行われていたなんて」
とショックを受けました。
2015年の今は、それが約40年前になるわけですね。
それでも十分に最近の事だと思いますが。
写真や文章での展示もあります。
約2万人が収容されて、生存者は7名だけだったそうです。
↑博物館
これも処刑器具です。
続けてB棟の見学です。
こちらは収容された人の顔写真などが展示されています。
特に見学場所でも何でもない階段なのですが、
なんとなく怖さを感じてしまいます。
B棟の3階は、ややマイルドな内容でした。
沖縄の事も交えて、平和についての展示でした。
沖縄の学生の作品だそうです。
平和の展示を見ると、とてもホっとします。
カンボジアの学生の作品。
普通の町が理想という事でしょうか。
C棟です。
ここら辺まで来ると、ほぼ全ての見学者が落ち込んだ表情をしています。
私も血管が詰まるような、嫌な気持ち悪さになっています。
ここは独房です。
もちろん実際に使われた独房です。
お化け屋敷と比較するのも変かもしれませんが、
そういうのとは全然レベルの違う怖さがあります。
収容者の足かせとか独房の鍵を置いた場所のようです。
2002年に来たときは、ここら辺でギブアップしてしまい、中に入れませんでした。
今日は他の見学者もそれなりにいますので、もうちょっと進んでみます。
C棟の2階は、木製ドアの独房でした。
室内には鎖とか箱とかがありました。
大人の男性の多くは、特に理由もなく突然収容させられたようです。
もちろん女性や子供も収容させられました。
最後のD棟。
拷問器具とかの展示です。
イラストを交えて、実際に使われた拷問(処刑)器具が展示されています。
ちなみにこの記事に掲載した写真は、
これでも控えめなものを選んでいるつもりです。
ブログ云々以前の問題として、
そもそも記録したくない、見るのも辛いような展示も、たくさんありました。
慰霊室でしょうか。
もうここら辺に来ると、人骨くらいは普通に受け入れてしまいます。
ここは映画室です。
たぶん生存者の方 本人がいらっしゃっているのだと思います。
私は2回目の見学でしたが、今回も大きなショックを受けました。
キリングフィールドよりも、さらに多くの衝撃的な内容がありました。
正直なところ、考察とかができる状態ではありません。
全然消化しきれていません。
ですが率直な感想としては、
『とても嫌なものだった。ショックだった』
と言えます。
だからこそ価値がある、ぜひ見学すべき博物館であると言えます。
直接的な表現の展示が多いですし、
個人的にはアウシュヴィッツ収容所よりも、こちらの方がショックが大きいです。
トゥールスレンは、世界トップクラスの衝撃的な博物館だと思います。
博物館の出口では、
「バイクタクシーどう?5ドルで市内観光どう!?」
とか、陽気に声をかけられました。
かなり気持ちが落ち込んでいましたが、ちょっとホっとしました。
2002年に来たときは、大人の男性を見かける事は少なかったです。
でも今は、だいぶよくなりましたね。
そんな感じのトゥールスレン博物館でした。