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2010年6月20日 日曜日 ブカレスト(ルーマニア)
というわけで、夜行バスで13時間かけて、
イスタンブールからブカレストに来てしまいました。
なぜルーマニアに来たのか。
成田空港で出国前に、近隣国の「地球の歩き方」を買ったんですよ。
で、ブルガリア&ルーマニア編を買ったので、
「まあ本も買っちゃったし、行かないと損かなぁ。」
なんて思った程度の動機です。
ここで3時間半くらい寝させてもらいました。
午前8時ごろ、いよいよ出発です。
着いたばかりですが、まずは駅に行って、
そして別の町へ行こうと思っています。
ブカレストは大きな建物や団地が多いです。
共産主義の名残だとか。
それ以前の遺跡や古い町並みは、ほとんど残っていないです。
う~ん。。
・殺伐とした感じの街並み
・治安悪いという事前情報
・雨
なかなかテンションが上がりません。
しかも、
・ルーマニアのお金を全然持っていない
・日曜日なので銀行が休み
・早朝なので両替屋も開いていない
という不安要素もあり、辛いスタートでした。
ええ、本当にしんどかったです。
とりあえず、中央駅に行くために地下鉄駅に来ました。
でもルーマニアのお金を持っていないので、乗車できません。
ユーロは使えない。
ATMも何故かエラーが出て使えない。
そもそも英語が全然通じない。
ね?辛そうでしょ?
心の中は半泣き状態です。
自称税関職員のコンスタンティンさん。
英語が話せます。
中央駅まで連れていってくれるそうです。
両替所も教えてくれるそうです。
いや、怪しいっちゃ怪しいですよ。
警戒すべき状況ですよ。
でも他に選択肢が無いので、お世話になることにしました。
少々の出費は必要経費と割り切ることにします。
申し出を断ったならば、
・無一文で
・雨の中
・全荷物を背負って数km
歩かないといけないですからね。
その方が危ないと判断しました。
コンスタンティンさんに地下鉄乗車券を譲ってもらいました。
一緒にブカレストのノルド駅に行ってくれました。
そして両替所に連れて行ってくれて、
路線を調べて切符を買ってくれて、
乗るホームと時間を教えてくれて、
治安とか注意事項を教えてくれて、
困ったときの連絡先を教えてくれて、、、
そろそろ乗車時間。
コンスタンティンさんともお別れ。
じゃあ、困った事があったらいつでも電話してね。
うん、いい人だ。
でもね、
・・・でもね、
さっきポケットに入れた30レイを返してください。
日本円にして、900円弱。
見てみぬふりをしても良かったのですが、
それは自分のポリシーに反するので、勇気を出して指摘しました。
あれは地下鉄の切符代だよ。一ヶ月券だから高いんだよ。
それが嘘なのはすぐに解りました。
せいぜい120円くらいです。
でも、ここは妥協していい局面だと思いました。
正直なところ、900円以上お世話になりましたし。
だから納得したふりをしてお別れ。
個人的に損をした気はしませんが、これはトラブルといえばトラブルですよね。
それがちょっと悔しいというか悲しいですが。
そんな感じでございます。