7/11に、アルマトゥからシムケントに向かう夜行列車での話です。
6人で1つの部屋。
他の5人は全員現地人。
最初の数分間は、なんとも微妙な空気でしたが、
外国人観光客(日本人)とわかってからは、とてもフレンドリーな感じでした。
(きっと最初は、ただの無口なカザフ人と思われていたのでしょう)
青年2人が英語を話せたため、色々会話できました。
まず聞かれたのは地震と原発のこと。
チェルノブイリのときと状況が似ているからとても心配、との事でした。
アスハット君とサギナイ君。
ア:ブシドーって知ってる?
私:え?知ってるといえば知ってるけど、、なんの話ですか?
ア:タカダとか、ゲーリーオブライトとかが、、熱い戦いを、、、
どうやらUWFインター(日本の格闘技団体)の事です。
カザフスタンでは「ブシドー」という名前で放送しているようです。
「タカダ」というのは「高田延彦」の事ですね。
放送されているのは、たぶん1995年くらいの試合です。
ア:タカダは強くて格好良くて最高だ!
サ:タカダのキックは凄くて、大体の敵は一撃で倒れてしまう!
ア:もう、、、とにかくタカダは俺のヒーローだ!アイドルなんだ!!
と、2人して高田延彦への熱い思いを語ってくれました。
ア:でもちょっと気になる事が、、、タカダは殺されたんだろ?
私:え?どうしてそう思うの?
ア:ゲーリーオブライトにスープレックスで殺されたんでしょ・・・・・・?
ア:みんなそう言ってるけど俺は信じない、、タカダはヒーローだから・・・・・・!
ここで私は大爆笑してしまいました。
今年一番の大笑いだったかもしれません。
(格闘技ファンにしか伝わらないと思いますが)
ア:タカダは生きてるんだね、良かった。今でも戦ってるの?
私:もう引退しちゃいました。今では俳優です。
ア:俳優!?きっと凄いアクションスターになったんだね!!
私:残念ながら、、、コメディーです、、、
↑高田総統
それを聞いたアスハット君。
ベッドを降りて、両親に熱弁し始めました。
「タカダは生きていて、今は俳優をやっていて、、、」
オイオイオイ、そんなにビッグニュースなんですか?
サギナイ君によると、「ブシドー」はカザフスタンではかなりの人気番組で、
ほとんどの人が知っているそうです。
そして高田延彦は超スーパースターのようです。
いやー、これは予想外の展開でした。
高田延彦フィギュアとか持ってきたら、泣いて喜ばれそうですね。
「ブシドー」と出場選手名を、日本語で書いてあげました。
大喜びしてくれると思いましたが、「ふ~ん」で終了。残念。
揺れている寝台で書いたとはいえ、これで書道3段というのもおかしな話です。
準備がいいですね。
テーブルに食材を広げて、夕食タイムのようです。
高田情報を教えたお礼なのか、夕食をご馳走してくれました。
プロフ(炊き込みご飯)とかパンとか。
なかなか美味しかったです。ありがとうございます。
ア:タカダはゲーリーオブライトより強いよね?
まだまだ「ブシドー」の話は続きました。
21時頃、日も落ちてきました。
チャイもご馳走になりました。
他の話
・アスタナ大学の授業料は25000ドル(≒200万円)/年
・日本の大学生はとても勤勉で優秀なんだと思う、だって日本のテクノロジーは世界最高レベルだから
・アルマトゥの夜道は強盗が出るから危ない
・なんでくつを枕元に置いて寝るの?
シムケント駅に到着。
彼らとお別れして、私はホテルに向かいました。
いやー、楽しいっすね、中央アジア。